現役医師、循環器内科医(Dr. I)が医療について、詳しくわかりやすく解説! 引用、転載は自由ですが、その際は必ず引用元を明記して下さいね!
明日、福島大野病院事件の判決
いよいよ明日、8/20
福島大野病院事件の判決が下されますね。

医学っていうのは、不確実なものですから。
絶対に大丈夫って事はないんですよ。
日本は、周産期死亡率が世界一低いんですけど。
それでも、お産をすれば、死ぬ人もいるんですよ。
ある一定の確率で、必ずね。

100点満点のテストで60点以上が合格として。
99点だったら、喜びますよね、普通。
楽勝で合格点だし、
ほとんど満点に近いような点数だから。
多分、クラスで一番か二番でしょう。

でも、言い方を変えれば、
1点はミスしているんですよね。
100点満点で99点っていう事は。
その1点の事だけを取り上げて、「医療ミスだ
って言っているのが、一部の医療訴訟です。

しかも、点数の基準が○×とか。
マークシートとか、そういう完全に白黒
はっきりつけるものならともかく。
採点者によっては、人によっては正しいけど、
人によっては、正しくない。
って言ってるような、そんな基準で。
一部の医療訴訟は行われています。

福島大野病院事件の場合は、
極めてまれで予測不能な難治疾患と遭遇して、
救命を目的に必死の思いで
正当な医療行為を実施しても、
結果的にその患者さんを救命できなかった。

そういう場合に、今回のように極悪非道の殺人犯
全く同じ扱いで逮捕・起訴されるようでは、
危なくて誰もリスクを伴う医療には
従事できなくなってしまうんですよ。


8/20福島大野病院事件で、
被告の医師が有罪になるような事があれば。
日本の医療崩壊は、ますます加速してしまいます。

2年前であれば、
福島大野病院事件が有罪になったら、
日本の医療は崩壊する。

って言われていたんだけど。

残念ながら、この2年で日本の医療は、
どんどん崩壊してしまって。
もう誰にも止められないところまで来ています。

これ以上、日本の医療を崩壊させない為に

8/20福島大野病院事件の判決は、
K先生が無罪である事を信じます。

「我々は福島大野病院事件で逮捕された
産婦人科医の無罪を信じ支援します。」




医学的な事に関しては、
ブログ「ある産婦人科医のひとりごと」
『大野病院事件 8月20日に判決』
に詳しく書いています。

とても良い事が書いてあるので、
引用させて頂きますね!


大野病院事件 8月20日に判決

コメント(私見):
今回の症例は子宮後壁の癒着胎盤
とのことですから、帝王切開の既往とも
関係ありませんし、癒着胎盤と手術前に
診断することも予測することも
不可能だったと考えられます。

極めてまれで予測不能な難治疾患と遭遇して、
救命を目的に必死の思いで正当な医療行為を
実施しても、結果的にその患者さんを
救命できなかった場合に、
今回のように極悪非道の殺人犯と全く同じ扱いで
逮捕・起訴されるようでは、
危なくて誰もリスクを伴う医療には
従事できなくなってしまいます。

また、県の医療事故調査委員会の報告書は
県の意向に沿って作成されたもので、
佐藤教授が県に訂正を求めたが、
「こう書かないと賠償金は出ない」
との理由で却下されたとのことです。

そもそも、正当な医療行為に対して、
医療過誤があったということにして賠償金を出させよう」
という考え方が根本的におかしいし、
そのために一人の医師の人生が
めちゃくちゃにされ、日本の産科医療全体を
崩壊の方向に加速させたこの事件の
意味するところは非常に重大です。

【 参照:『福島県立大野病院の医師逮捕は不当』



以前より、我が国では「産婦人科医一人体制」
の施設が多いことが問題視されてきました。
その解決策の一つとされていたのが
分娩施設の集約化です。

本事件以降は、全国的に「産婦人科医一人体制」
などのマンパワーの不十分な施設は
次々に閉鎖に追い込まれています。

結果的に、本事件は我が国の周産期医療体制の
再編が始まる契機になったことも確かだと思います。

【 参照:『産科崩壊に対する緊急支援策』


周産期医療に従事している限り、癒着胎盤に
いつ遭遇するかは全くわかりません。

そして、いざ癒着胎盤に遭遇した時には、
本事件の担当医師と全く同じ対応を
しなければならない立場にいるわけですから、
多くの産婦人科医
「とてもじゃないがやってられない」
という気持ちになって辞職しました。

今度の判決次第では、現在まだ現場に
何とか踏みとどまっている産婦人科医の中からも
大量の離職者が出るかもしれません。

【 参照:『大野病院事件の影響』



明日、8/20には、福島大野病院事件
判決
が行われます。
そして、その後に福島でシンポジウムも行われます。

シンポジウム
「福島大野事件が地域産科医療にもたらした影響を考える」

K先生の無罪と福島のシンポジウムの成功を祈ります。


この記事は、Yosyan先生の、「新小児科医のつぶやき
『2008-08-17 8.20まで後3日』
『明日は8.20』

の「ネット企画」に賛同した記事です。

http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20080819#c

福島大野病院事件で逮捕された産婦人科医
K先生の無罪を信じ支援する人
は、
コメント、お願いしまーす!


8/20の野村先生の意気込みは、これを見てね!

『大野病院事件判決まで、あと3日』


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医師の7割超が仲間の過労死など経験
『医師の自殺率は30%も高い』
の記事に書いた通り。
医者自殺率っていうのは、他の職種よりも
約30%も高いっていう事は事実です。

自殺以外にも、医師っていう職業は36時間連続勤務を始め、
夜中でも平気で呼び出されますから。
過労死の確率も高いんですよね、当然。

『またも若い医師が死亡』
『当直中に医師が死亡』
の記事にも書いていますけど。
私の周りでも、過労死した医者や、
うつ病で休職した医師もいます。

これって、私の周りだけでなくって、
全国的にも同じだよ、っていう事が
Yahooのトップページでも出ましたね。



医師の7割超が仲間の過労死など経験
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080807-00000008-cbn-soci

医師の7割超が、過重労働による仲間の医師
辞職や休職、死亡を経験していることが、
「勤務医の労働環境を考えるシンポジウム実行委員会」
などが実施したアンケート調査で明らかになった。

医師の過重労働を原因とする医療ミスなどについては、
回答者全員が「あると思う」と答えており、
同実行委などは「医師をはじめとする医療従事者の
労働環境を直ちに改善すべきだ」と訴えている。

同実行委は6月、東京都内で
「あなたを診る医師がいなくなる!
過重労働の医師病院は守れるのか」
と題したシンポジウムを開催。
参加した約300人を対象に、医療現場の過重労働に
関するアンケートを行った。

その結果、「周囲に過重労働が原因で辞職、
休職、死亡した医療従事者がいるか」との問いでは、
医療関係職の62%が「いる」と回答。
医師に限定すると、73%が「いる」と答えた。

「(36時間連続勤務など)過重労働が原因で起きている
医療ミスや医療事故があると思うか」については、
回答者全員が「あると思う」とした。

また、「当直をした医師が、そのまま翌日も
連続して外来診療や手術などの業務に従事している」
ことについては、医療関係職の84.5%、
一般市民の94.7%がそれぞれ「よくない」と回答。

医師の過重労働の責任がどこにあると思うか」
(複数回答)では、医療関係職と一般市民を合わせ、
「行政」の83%を最高に、「病院」66%、
「患者」61%などが上位を占めたほか、
「国民全員」という回答もあった。

「過重労働を防ぐため、病院に何ができるか」
(自由記述)では、「当直を勤務と位置付け、必要な人員、
予算を組むことが重要。
まず病院がその視点に立つことが第一」
(60歳代女性、元看護師)や、
病院が過重労働を避けようと考えても、
医師が不足している現状がある。
そもそも医師を十分に雇用できる診療報酬に
なっているのかとか、一つの病院だけの問題ではない」
(30歳代女性、公務員)などの意見があった。

一般市民にできることとしては、
医師と市民の壁をなくすため、互いがどう思っているかを
知る機会をつくる」(20歳代女性、医学生)や、
「まずは過重労働の現実を知り、周囲に伝える。

そして、行政や政府に声を上げていく。
選挙も大切」(30歳代女性、飲食業)などの意見が寄せられた。

医療関係職の労働環境に関しては、
「パイロットのように、連続勤務の時間を
法で制限するのがよい」(30歳代女性、看護師)や、
医療費抑制政策を改めること」
(50歳代男性、病院長)などが挙げられた。


『2008年8月7日医療介護CBニュース』

この記事に出ている、

>6月、東京都内で
「あなたを診る医師がいなくなる!
過重労働の医師病院は守れるのか」
と題したシンポジウムを開催。


っていうのは、これの事っすね。
『あなたを診る医師がいなくなる!』

このブログでは何回も書いている、
過労死した小児科医、中原利郎先生の奥さん。
中原のり子さんが主催したやつっす。

私が何回も主張している通り。
日本の医療崩壊は、政策によるものだから。
医療崩壊というよりは、「医療破壊
という言葉の方がふさわしい、と個人的には思います。

>「医師の過重労働の責任がどこにあると思うか」
(複数回答)では、医療関係職と一般市民を合わせ、
「行政」の83%を最高に、


って事なんで。
一般の人にもそういう事がわかってもらえるようになったのかな。
って、ちょっと嬉しいですね。



実は、

『またも若い医師が死亡』
『当直中に医師が死亡』
この記事を書いた後。
私の同期の医師が、30代で亡くなりました。
当直をしている病院で、朝になっても来ない。
って事で、看護師が連絡したら、
当直室で冷たくなっていたそうです。

こういう事を繰り返さない為に。
最も大事な事は、行政の転換ですよね。

選挙前の小手先の治療ではなく、
もっと長い目で見て、日本の医療崩壊を
食い止めるような政策
を練って欲しいですね。


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医者はテロリスト以下
医者医療者)はテロリスト以下」
っていう過激な発言をされた弁護士がいるので。
ちょっと、紹介させて貰いますね。

いろんな医師ブログで話題になっている、
医療事故調医療安全調査委員会)の話です。



Medical Research Information Center (MRIC)メルマガ
2008年8月4日発行       臨時 vl 105


「診療関連死の死因究明制度創設に係る
公開討論会」に参加して

弁護士 木ノ元 直樹


平成20年7月28日(月)14時から17時まで、
日本医師会館大講堂において
「診療関連死の死因究明制度創設に係る
公開討論会」が行われた。
討論会を傍聴した感想を述べたい。

私自身は、あらかじめ質問書を提出して、
質問をしようと準備していたのでだが、
なかなかその機会に恵まれそうもない状況で、
会場から患者側のS弁護士
いきなり発言を始めたのに反応し、
弁護士と少しやりあって終わってしまった。

残念ながら不完全燃焼であったが、
それはひとまず置くとして、総括した結論を述べれば、
厚労省が公開した「法案大綱」反対論の
説得力が明らかに優勢であった
ということに尽きる。

医療側の推進論の基礎がどこにあるのかも
よく理解できたが、残念ながら、
推進論の根拠は客観性に乏しいとともに、
積極的に重大な問題を発生させる
ということがより鮮明となった。

何がより鮮明になったのか。
それは、医師法21条を改正すれば事足りる
という誤った考えが、多大な副作用、
悪反応をもたらすということである。

医師のみが刑事司法の対象で弱い立場」
という発想を転換し、検察・警察に対しても
堂々と対峙しないと所詮何をやっても駄目である。
「法案大綱」推進論の路線では
これが全く見えていないのである。

大野病院事件における警察の逮捕は、
逮捕した警察官、勾留を続けた検察官らに
「特別公務員職権濫用罪」(刑法194条)
が成立するという前提で、積極的に医療側が
刑事告発をしていくべきなのである。

これで捜査機関がまともに動かなければ、
捜査機関の不公正な怠慢を
糾弾していくことが必要である。

勿論、民事的には国賠法の問題も出てくる余地がある。
何が業務上過失の「過失」なのかという議論とセットで、
何が特別公務員の「職権濫用」となるのか
という議論を突き付けるべきなのだが、
日本救急医学会の堤先生の発言を除いては、
この本質論にまで意識された発言はなかった。

ところが、大野病院事件ショックと言うべきか、
医師のみが捜査のターゲットだという過剰反応が、
藁をもつかむ意識を蔓延させ
(これは医師会をはじめ、各医学会共通の
コンセンサスであったのではなかろうか。)、
医師法21条をいじれば大野病院事件のような
悪夢はなくなるなどという迷信を
生んでしまったのである。

我々法律家は、警察・検察の現実の姿を
医療界にある人たちよりも理解している
と思うのだが、一言でいえば、
「そんな甘いものではない」に尽きる。

医療界の上層部の一部の人と法務省、
警察庁の一部の人の談議では、
何も保証されていないと理解しなければ、
あっという間に梯子を外されてしまう可能性がある。

厚労省が第三次試案に添付した、
警察庁・法務省幹部との確認内容を見ても、
「警察・検察に法律上与えられた
捜査権・逮捕権が医療事故について制限される」
などという記述は全くなく、このままでは従来通り、
捜査機関側が目の前の医療事件について、
「担当医師らに逮捕の要件があると判断すれば、
警察は逮捕に至る」という基本的構図には
何も変わっていないのである。

警察・検察が、患者家族からの刑事告訴を
最優先することを否定できる根拠も、
厚労省のペーパーには一切記載されていない。

ガイドラインを医療界が示せば逮捕や刑事訴追は
ないかのようなことを述べる一部の法律家もいるが、
これはとんでもない謬論である。
このような誤魔化し発言が一部法律家サイドから
語られることから、それが正しい法律解釈のように
医療側に誤解され、今回のような制度設計によって
刑事免責が事実上保証されるのではないか
との妄想が生まれるのである。

大野病院事件について私が一番問題であると思うのは、
大野病院事件における検察・警察の捜査手法が
違法・不当であること、犯罪(特別公務員職権濫用罪)に
等しい手法であることを、法律家の立場としては
声を大にして言うべきであったのに、
そのような声が殆ど弁護士会全体から
出てこなかったという点である。

それをせずに、一部の弁護団体が、
「このままだと、またいつ逮捕されるか分かりませんよ」
「調査委員会を立ち上げて医療界の基準を示すべきですよ」
などと盛んに医療側に吹聴し、厚労省がこれに
安易に乗ってしまったことから、
ボタンの掛け違いが生じたのではないか。

一部の弁護団体では、「調査委員会の報告書
をどのようにして民事裁判の証拠として使うか」
という内容での議論が始まっているやに聞くが、
違法捜査に対するチェック機能を懈怠し、
しかも基本的人権を侵害する可能性の大きい
制度設計に加担して、自己の業務対策に
精を出すようでは、自由と正義を実現する
弁護士の姿からは程遠い。

7月28日の討論会では、ある産婦人科の開業医の方が
切実な立場を訴え、多少なりとも制度を
前進させて欲しいという話をされていた。
勿論、切実であるとの心情は理解できる。

しかしながら、誤った制度の見切り発車による
弊害の大きさを考えると、そのまま同情論によって
法案大綱に対する賛成論を展開することはとてもできない。
このような感情論は大変危険である。

今回の制度設計の一連の流れにおいて、
このような切実な医師の気持をうまく利用して、
漁夫の利を得ようとしている者がいるのではないか
ということを、もっと真剣に疑ったほうがよい。


ここで、法案大綱の内容について、一点のみ、
極めて重大な問題があるので指摘したい。
それは、大綱では新たな刑事処罰規定が
登場しているという点である。
第30の(1)〜(5)である(他にも刑罰規定はあるが、
この規定に絞って述べる)。

これらは、虚偽報告罪、検査拒否罪、虚偽陳述罪、
関係物件提出拒否罪などと呼称してもよい
新たな刑罰規定であるが、明らかに憲法上
の基本権を侵害する憲法違反の規定なのである。

現行憲法上、供述を強制されないことは
基本的人権として保障され(38条、黙秘権保障)、
また、所有物をむやみに捜索押収されないことも
基本的人権として保障されている(35条、令状主義)。
「何人(なんびと)」に対しても保障された権利である。
大綱のこれら新たな処罰規定は、
このような憲法上の基本権を
正面から否定するものと言ってよい。

憲法上のこれら基本権は、何人にも
保障されているのであるから、極端なことを言えば、
組織的暴力集団やテロリストにも
保障された権利である。

なのに、何故、医療者だけがこれら憲法上の権利を
制限されるのであろうか。
黙秘権保障、令状主義が、医師医療関係者については
格別保障されなくてもよいと考える理由を
昨日のシンポで、是非とも法案大綱に
賛成される立場の方に尋ねたかったのである。

大野病院事件の悪夢が亡くなるという
根拠のない安易な妄想によって、組織的暴力集団や
テロリスト以下の立場に医療者
置こうとしていることに気づいているのであろうか。
まさに本末転倒、「角を矯めて牛を殺す」の類である。

なお、討論会では、医療者側から、
医療不信、医療不信」という言葉が
連呼されていたが、これも根拠ない誇大妄想に
医療界全体が陥っていると言えないか。

我が国において、圧倒的に多数の患者(=国民)は、
医師から受けた医療に満足し、感謝して帰っている。
このような日常の「声なき声」を聞き取れない人たちには
新たな制度設計など任せられない。
極端な病理的現象上の議論をもって、
通常の生理的現象に当てはめようとすることは、
容易に生理を病理に変質させるという、
大いなる誤ちを招来することになる。
医療崩壊という現象を助長することは明らかである。

医療を受ける一市民の立場に自らを置いたときに、
討論会における法案大綱賛成論を聞いていて
寒々とした思いになった。
どうにかしないと、このままでは日本の医療
崩壊どころか完全に沈没してしまいかねない。

MRICの配信を希望される方は touroku@mricj.com へ!!



この記事を書いた木ノ元弁護士がどんな人かっていうと。

『死因究明で議論錯綜―日本医学会(中)』
の記事で、
会場の医師が「業務上過失致死傷罪」について、
間違った解釈をした時に。
後方の席から「今の意見は誤っているー!」
と身を乗り出して手を上げ、
前方のマイクに向かって走ってきた人が、
鈴木弁護士

木ノ元先生っていうのは、
その鈴木利廣弁護士(S弁護士
噛み付いた弁護士さんです。

その時の様子も非常におもしろいので。
まだ読んでいない人は、是非読んで下さいね!

『死因究明で議論錯綜―日本医学会(上)』
『死因究明で議論錯綜―日本医学会(中)』
『死因究明で議論錯綜―日本医学会(下)』


『日本医師会の大罪』
の記事で、私は、

裁判では、自分に不利と思われる証言はしなくて良い。
って事になっていますよね。
ドラマなんかでも、「あなたには黙秘権がある」
とか、って出てきますよね。

これ(黙秘権)は憲法で保障された
基本的人権なのですから。
それが、悪い事だというわけではありません。

「届け出をしなかったら罰する」っていう事は、
その憲法で保障された権利すら、
医師には与えない、って事です。


という事を書きましたが。
法律の専門家である弁護士から、
全く同じ意見、というか。
医者医療者)はテロリスト以下だ」
という過激な意見まで頂いて、ちょっと嬉しいです。


このブログは、一般の人向けなので。
医療事故調に関しては、
敢えてあまり取り上げていません。
今までに、たしか2回位だったかな。

だって、医者には関係ある話だけど。
あんまり、一般の人には関係ないから。
興味ないでしょ、医者以外。
だから、敢えてあまり取り上げていません。

でも、医者にはテロリストや暴力団にも与えている、
黙秘権を与えない。

っていうのは、あまりにも酷いよね、この案は。

『医師会は厚労省に騙された!』
の記事にも書いたけど。

医療というのは、病人とかけが人が対象ですし。
治療っていうのは、薬を使ったり、
手術をしたりする事ですから。
医療というのは、不確実なものなんですよ。
100%って事はあり得ないんですよ、残念ながら。

で、不幸にも残念な結果が起こったときに。
どうしてそういう事が起こったのか、
客観的に判断してくれる、
第三者機関があれば、遺族も納得できるし。
医療者の側も、医療に関しては素人の裁判官とか、
警察、検事なんかよりは、専門家に判断して貰った方が、
安心して医療ができるから。

医療者側でもなく、患者側でもない、第三者機関が、
医療事故が起こった場合は判断するようなシステム。
というものがあったほうが、患者側にとっても、
医療者側にとっても都合が良いのではないか。
と、個人的には思います。

そういうのがあった方が、患者さんも、
安心して医療が受けられるし。
医師医療者)も安心して医療を行えますから。


その為に作ろうとしているのが、いわゆる
医療事故(安全)委員会」
別名「医療事故調」なんですよ。

でも、なんか全然別の方向に行きつつありますよね。
今の感じでは。
この弁護士さんの発言を聞いていても、
医者にとっても患者にとっても良いシステム。
ではなくて、
医者の扱いはテロリスト以下」
ですからね、このままいったら。


「耐震偽装」が一時はやって。
これが施行されたらどうなるか、って事も考えずに、
厳しい法律ができちゃって。
その後に、新築のマンションが大幅に減って、
日本の景気減速の一因になっちゃった。
って事もありましたけど。

これって、そもそもは、地震が起きた時に
建物が崩れないようにしよう。
という事で、良かれと思って作った法律なんですよ。
でも、実際は、このおかげで新しいマンションが
できるのが大幅に遅れて、現場は大変。
って事になっていますよね。


これと同じ事が、医療でも起こる可能性があります。


医療訴訟が医療崩壊の一因である。
という事は、間違いのないところだと思いますけど。
福島の大野病院以降は、
医者は刑事事件では逮捕されていません。

奈良の大淀病院の時も、刑事事件として捜査する。
っていうマスコミの報道がありましたけど。
結局、刑事事件では逮捕されていませんよね。

現時点では、検察は医療事故に関しては、
かなり謙抑的に動いていると思います。

だから、医療事故調なんてなくても、
現時点で普通に医療が行われている限りは、
医者が刑事事件で逮捕される可能性は、
かなり少ない
んですよ。

それを、この案があれば、大野病院のように
医者が逮捕される事はなくなる、とか。
ほとんど根拠なく言ってる人の事を信じて、
焦って作る必要はないと思いますよ。
こんな、医療事故調だったら。


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医師の半分以上が30時間以上連続勤務
日本の医療崩壊の原因として一番大きいのは、
医師不足医療費不足だと、個人的には思いますが。
それに加えて「医師過労」というのも、
非常に大きいと思います。
このブログでも「医師の過労」や「医師当直」、
医師の時間外労働」の問題には、
結構力を入れてきたつもりです。

今回、「医療制度研究会」がまとめた「医師の勤務状況調査
でわかった医師過労の状況が、
yahooのトップページに出てましたね。



医師4人に1人が36時間以上連続勤務
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080801-00000006-cbn-soci
 
地域の中核病院に勤務する医師の4人に1人が
36時間以上の連続勤務を行い、
今の仕事について半数近くが「忙し過ぎる」
と感じていることが、現役医師らでつくる
NPO法人(特定非営利活動法人)「医療制度研究会」
(理事長・中澤堅次済生会宇都宮病院院長)がまとめた
医師の勤務状況調査」で分かった。

 
調査には、関東、東北地方の救急指定、
研修指定などの17病院に勤務する489人の医師が協力した。

過去1週間で最も長かった連続勤務時間については、
「36時間以上」が25%、
「30時間以上36時間未満」が26%と、
過半数の医師が30時間以上の
連続勤務をこなしていた。
しかし、連続勤務の代休を
「取れる」はわずか4%にとどまった。

一週間の労働時間でも、「70時間以上」が26%、
「60時間以上70時間未満」が28%などと、
過半数の医師が長時間勤務を
していることが明らかになった。
週休については、「取れない」が29%に上った。

こうした勤務実態の中、仕事が「忙し過ぎる」が46%と
半数近くに達し、「限界に近い」も14%あった。

自由意見では、
▽「忙しい仕事の中で、手術件数は増やせ、
 医療事故は起こすなには無理がある」
▽「年々、仕事がきつくなっており、
 せめて当直明けはゆっくり休みたい。
 現在の当直は、夜間勤務に近い」
▽「仕事には誇りを持っているが、
 今の生活が続くと、自分の体が
 壊れてしまうのではないかと心配」
▽「心臓外科を2人でやっており、
 定例の手術に緊急手術が加わると、
 週の平均勤務時間が80時間を超えることもある。
 2人で行う仕事量としては限界」
-など、労働実態の改善を求める声が相次いだ。

国に対しては、「医療費抑制のみにとらわれず、
本当に必要な医療の需要と供給の均等化、
適切な人材、診療報酬の確保に努め、
そのために予算配分をしてほしい」
という要望が寄せられた。

同研究会では、「医療現場の過剰な忙しさは、
サービスの低下につながり、患者への
“危害”になる可能性があることを考えなければならない。
現場の考えが、なぜ政策に反映されないのか。
患者に対する医師の責任として真剣に考えよう」
と呼び掛けている。


参照:『2008年8月1日:医療介護CBニュース』


警察消防タクシーの運転手とかは当然。
コンビニのバイトでさえ、夜中に働いたら
必ず次の日には休みになるのに。
人間の命を扱う医師の場合は、当直で夜通し働いたとしても、
ほとんどの病院では、次の日が休みにならない。
というおかしな制度があって。
そのせいで、医師過労になっています。

どの程度の医師が、丸1日以上働いているのか、
っていう具体的なデーターは今まで少なかったのですけど。
医療制度研究会がまとめてくれましたね。

>過去1週間で最も長かった連続勤務時間については、
 「36時間以上」が25%、
 「30時間以上36時間未満」が26%と、
 過半数の医師が30時間以上の
 連続勤務をこなしていた。


半分以上の医師が、30時間以上の連続勤務ですよ。
これ、院長とか、60歳を過ぎたベテラン医師とか。
そういう医者も入れて、の話ですけど。
それでも、半分以上の医師が、30時間以上の
連続勤務
をしています。

でも、これ。
ホントは、もっと多いんですよ。

ちょっと調査の仕方が甘いというか。
どうせやるなら、もうちょっと工夫して
設問を作らないともったいなかったかな、
と個人的には思いました。

どこがか、っていうと。

>調査には、関東、東北地方の救急指定、
 研修指定などの17病院に勤務する489人の医師が協力した。
 (地域の中核病院に勤務する医師

 過去1週間で最も長かった連続勤務時間について


という事ですから。
地域の中核病院で救急指定、研修指定病院ですからね。
そういう病院であれば、医師5人とか10人
っていう事は、まずあり得なくって。
医師の数は、20人とか50人とか。
その位の人数になるんじゃないですかね。
この調査での具体的な病院医師はわかんないけど。

30時間とか、36時間連続勤務っていうのは。
丸1日(24時間)+6時間、または12時間
って事ですから。
30時間連続勤務っていうのは、
当直の次の日が休み、もしくは半日で終了。
という病院でなければ、全て当てはまります

36時間連続勤務も、当直の次の日、12時間。
朝9時から夜9時まで働く。
っていう、ちょっと忙しい位の病院であれば、
当てはまってしまいますから。

30時間以上連続勤務の医師が半分。
36時間以上連続勤務の医師が4人に1人。

っていうのは、むしろ少ないかな、と思います。

じゃあ、なんでこういう結果になったかっていうと。

>過去1週間で最も長かった連続勤務時間について

っていう設問の仕方をしているからですね。

当直をする医師っていうのは、病院によって違うけど。
院長とか60歳以上、50歳以上の医師を除いて全員
とか、そんな感じで、みんなで協力してやっています。
ある程度大きな病院であれば、外の病院から
当直の為の医師を雇っているとこもありますけどね。

中堅病院で、医師が20人の病院の場合。
2人が、年齢制限等で当直免除だとすると。
残りの18人の医師で、一ヶ月の当直
30日とか31日を回す事になります。

そうすると、一ヶ月に1人2回弱
若い医師月に2回の当直
ベテランの医師当直は月に1回
とか、そんな感じになると思います。

この調査では、
「過去1週間で最も長かった連続勤務時間」
ですから。

前に行った当直10日前とか、2週間前とか。
そういう人は、重症の患者さんがいて、
当直じゃないので病院に泊まった
っていう人以外は、当てはまらなくなっちゃうんですよ。

だから、過去一週間ではなくて、
「過去一ヶ月で最も長かった連続勤務時間」

というような質問の仕方をすれば、

>連続勤務の代休を「取れる」はわずか4%にとどまった。

って結果なわけですから。
当直の後は、完全な休みではないけど、半日で終了。
というような病院
それと、当直をしていない医師
これを除いて、
ほぼ全員が30時間以上連続勤務してますから

おそらく。

30時間以上連続勤務医師は5人に4人。
36時間以上連続勤務医師は半分。


くらいになるんじゃないかな、って思いますね。


それと、いわゆる中堅病院じゃなくて、
もっと医師が少ない病院
田舎の病院で、医師の数が5人しかない病院、とか。

医師の数が5人だと、5日に一回は当直ですから。
「過去一ヶ月ではなく、一週間で最も長かった連続勤務時間」
という質問でも、もっと多くの医師30時間とか、
36時間連続勤務をした、っていう回答になると思いますね。


アンケートする前に、私に一言相談してくれれば良かったのにー。
って、そんな訳ないか(笑)


あ、そうだ。
一応、話をわかりやすくするために、今回の記事では、
1つの病院に、1日に1人の医師当直する。
っていう事で、計算しましたけど。
実際には、規模の大きい病院とか、
当直がすごく忙しい病院の場合だと、1日に2人の医師当直
とか、土、日、祝日日直と当直(昼番と夜番)に分ける、とか。
そういう事をやっている病院も多いし。

産科の場合は、医師の数が100人いる病院でも、
産科医が3人しかいなければ、産科当直は3日に1度
っていう所も多いですからね。
実際は、今回の記事で書いた医師当直回数っていうのは、
最低の回数」って事ですからね。


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医者の「高給取り」はイメージ
医者給料っていうのは高い
っていうイメージがありますけど。
実際はそうでもない、っていう記事が載っていたので。
ちょっと、このブログでも紹介させて頂きますね。

あの(笑)、産経新聞からです。



勤務医が辞める理由(前編)――
“高給取り”はイメージ。
現実の収入は多くない

医師=高給取り」というイメージがあるが、
勤務医の収入は決して多くないという。

勤務医の平均年収は1000万円ほどだが、
当直が多く、休みが少ない。
さらに収入の半分以上が非常勤として
働いたもので、意外と“不安定”のようだ。


全国の病院医師不足にあえぐなか、
医師増員の必要性が指摘されています。
しかし、1人の医師を育てるには
長い時間がかかります。
「まず、医師が何を求めているかを知るべきではないか」
との声が上がっています。


厳しい労働に評価低く

「大学病院をやめて、開業しようかと考えてます」。
ある地方大学の病院勤務医(40)は言う。

同じ診療科の同期生らは、多くが開業した。
開業した仲間の年収は勤務医時代の2、3倍。
開業医が休みを取れ、外車に乗るのを横目に、
この勤務医は「医師不足に悩む地域医療のため」と、
踏ん張ってきた。

大学病院では現在、月5回の当直がある。
子供が生まれたばかりだが、
休日は月に2、3日取れればよい方。
年収の総額は1000万円と、
勤務医の平均レベルだが、収入の半分以上を
病院での非常勤の外来などが占め、不安定だ。

このまま勤務しても、大学病院での
給料の伸びは見込めず、退職金もない。
教授ポストをめぐる医局の人間関係の煩わしさや、
日々の業務の精神的負担を考えると、
時間の喪失感を覚える。

「今後は患者さんにじっくり接し、
患者さんの喜ぶ顔が見たい」と言うが、
現状は研究も臨床も中途半端で、
将来に不安を感じるという。


勤務医の収入は多くない

医師には一般に“高給取り”のイメージがあるが、
日医総研のデータによると、
勤務医の収入は決して多いとはいえない。

しかも、医師が一人前になるには、
長い時間と費用がかかる。
この医師は6年の医学部教育を終え、
医師免許を取り、30代半ばまで大学院や
留学先の研究施設などで研鑽(けんさん)を積んだ。
医療が高度化、多様化する今は、
なおさらこうした機会が必要だ。

ところが多くの場合、その費用は自前。
「アルバイトで稼いでは、勉強にあてる
自転車操業です」(冒頭の勤務医)という。

ある外科医は、がん研究のため、
国内トップクラスの専門病院で
先端医療を学ぼうとしたところ、
「初年度は無給」とされた。

病院側にすれば、「手術や入院患者の処置も勉強の場」
というわけだ。
この外科医は「家族の生活費も含め、
それまでの貯蓄を取り崩し、
1年で約1000万円かかった」という。

研究で成果を上げ、海外で学会発表もしたが、
渡航費や滞在費約50万円も自己負担した。

海外留学で1000万円程度を自己負担するのは
「よくあるケース」とされ、実家からの
仕送りで生活する医師も少なくないという。


“疲弊”という悪循環に陥っている

今年、「医者のしごと」(丸善)を出した
聖路加国際病院の福井次矢院長は
医師は一人前になるまでの教育期間が長く、
その後も最善の医療を提供するために、
一生勉強を続けなければならない」と指摘する。
人の命を扱う医師が育つには、
相応の時間と費用がかかる。
しかし、そのことが理解されておらず、
ふさわしい待遇もない。

医師の待遇について、福井院長は
「日本では診療報酬が低く、病院収入は
外国の病院に比べて格段に低い。
それでは、過酷な労働に対して
満足な報酬も払えないし、
医師をサポートする人材も雇えない。

一方でこうした医師を取り巻く
環境への理解は進んでおらず、
国民の要求は年々高まっている。
それで現場が疲弊する悪循環に陥っている」
と指摘する。 


医師不足の病院にアドバイザー的な
役割をする伊関友伸・城西大学准教授(行政学)は
「やりがいを感じるうちは、
医師は報酬にかかわらず働く。
しかし、医師不足が顕著な地域では、
行政や患者が医師の勤務実態を知ろうともせず、
時間外やコンビニ受診など、
過剰な負担でつぶしてしまっている」
と分析する。

そのうえで、医師を招く条件について、
「やりがいを感じてもらう仕掛けが必要。
高い報酬を設定するのもひとつだが、
それだけでは定着しない。
地域がどんな医療を求めているか、
そこでどんな技量向上が見込めるか、
医師に示す必要がある」と主張する。

大学病院の医局で医師派遣の窓口となっている
ある医師は「待遇改善を要求しても、
病院に熱意が感じられなければ、
医師不足を理由に紹介を断ることもある。
限られた人材を有効に生かすことが必要ですから」
と打ち明ける。

医師増員の機運が高まっていることについて、
伊関准教授は「まず、医師が今、
なぜやめていくかを分析する必要がある。
数だけ増やしても、相変わらず、
医師は都会にはいても、地方にはいない
などの偏在を助長するだけではないか」
と話している。



「他職種との収入比較」
(手取り額、40−44歳平均)

個人開業医               1270万円
中小企業経営者(年齢区分なし)  1190万円
パイロット                1050万円
金融・保険業部長           1000万円
病院勤務医                970万円

(平成19年日医総研まとめ、
パイロット、部長職は1000人以上の企業)


「2008.7.15:産経新聞」



私は、医者ですけど。
なるべく一般人の視点で物を見るように、
っていう事を心がけているし。
ブログの読者も、基本的には医療関係者以外の
一般の人を対象
にしています。
まあ、かなり大勢の医者に読んで頂いていますけどね(笑)

で、「医者(俺)の給料は安い
って言っている医者って結構いますけど。
私は、これには賛成できません。

はっきり言って、「年収1000万円」というのは、
世間的には、安くはないですよ。

これは、このブログでも何回か書いている事です。

医者で、給料が安い、って言っている人は、
「俺の方があの働かない医者より働いてるのに、
俺の方が給料が安い。」

とか、あくまで、あまり働かない一部の医者と比べて
俺の給料が安い、っていう比較ですからね。
まあ、たいていそういう事を言ってるやつに限って、
たいした事ない場合が多いんですけどね、実際は。

いわゆる、世間一般の人の給料と比べて、
という視点ではないです。
だから、私は医者の給料が安い。」
という言い方は、今までにもした事がありませんし。
これからもするつもりはありません。

私が以前から主張しているのは、
医者の給料は、他の職種の2倍くらい。

でも、仕事する時間も2倍近いし。
休日もほとんどないし。
36時間連続勤務もしなければならない。
夜中や明け方に呼び出される事もあるし。
医療訴訟のリスクもあるし、
人の命に関わる事で、プレッシャーも大きいですよ。
それに、医学の専門的な技術も知識も必要ですし、
一生、勉強し続けなければなりません。


それを考えたら、決して高くはないんじゃないですか。
という事です。

あと、他の先進国と比べたら、
日本の医者の給料は安い
ですよ。
という事でしょうかね。


あくまで、「年収の総額」だけで言えば、
日本の医者の給料は、決して安くはないです

その話は、以前に
『診療報酬、また引き下げか?(追記あり)』
の記事でも書いた通りです。

医者給料っていうのは、総額では安くないけど。
思っている程は高くないよ、とは思いますけど。

私が知る限り、
医者の給料をもっと上げろ」
という主張をしているメジャー系の医師ブログは、
ないんじゃないかなー。
一応、有名どころの医師ブログは、
だいたい目を通しているつもりではあるんだけど。
もちろん、全部じゃないんで、
正確にはわかんないんですけどね。

ただ、時間外医者が働いても、
時間外手当を貰えない病院がある。
とか。
当直というのは、本来であれば、
ただ寝ているだけとか、見回りとか。
そういう業務であるはずなので。
当直中に働いた場合は、労働基準法上は、
時間外手当を払う事になっているんですけど。
それをやっている病院っていうのは、ほとんどないので。
それは、きちんと病院側は払うべきだ。
という主張はしていますけどね。


個人的には、医者給料を上げろ、
という主張はしません。


ただ、時間外に働いたのであれば、
その分の時間外手当は払うべきだ。

という事と。

個人的には、医者の給料は年功序列で固定給だけでなく、
たくさん患者を診たらもっと上げる、とか。
重症患者が多いとか、仕事がきついとか。
そういう科の医者と、そうでない科の医者給料は、
差をつけた方が良いんじゃないか。
とは思いますけどね。

全員一律に、医者給料をもっと上げるべきだ。
とは、私は思いません。


伊関友伸先生が言っている通り、

「やりがいを感じるうちは、医師は報酬にかかわらず働く。
しかし、医師不足が顕著な地域では、
行政や患者が医師の勤務実態を知ろうともせず、
時間外やコンビニ受診など、
過剰な負担でつぶしてしまっている」

「やりがいを感じてもらう仕掛けが必要。
高い報酬を設定するのもひとつだが、
それだけでは定着しない。
地域がどんな医療を求めているか、
そこでどんな技量向上が見込めるか、
医師に示す必要がある」


私も、全然やりがいはないけど、給料は良い病院よりも、
やりがいはあって、給料は普通。
っていう病院の方が良いですね、個人的には。
若手〜中堅の医者であれば、そういう人が多いと思いますよ。
医者って、職人気質の人が多いですからね。

もし病院医者を雇いたいというのであれば、
医者給料をもっと上げる、というよりは、
病院医師への対応の仕方、とか。
新しい技術や知識を学べる、とか。
医師のやりがい」みたいな事を、
もっと重要視した方が良いと思いますよ。


大学病院について知りたい人は、これを読んでね!
→ 「大学病院のうそ」 〜現役医師(Dr. I)が暴露する、大学病院の秘密

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